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西国三十三所観音巡礼 第三十三番札所 谷汲山 華厳寺

いよいよ西国三十三所観音巡礼も最後の札所になりました。

華厳寺は「谷汲さん」の名でも親しまれ、西国札所の中で最も東の岐阜県に位置しています。 広い境内には巡礼の満願・結願の地として厳かな雰囲気があります。

華厳寺山門① 華厳寺山門② 華厳寺手水場

御本尊:十一面観世音菩薩
御詠歌:世を照らす 仏のしるし ありければ まだともしびも 消えぬなりけり (現在)
御詠歌:万世の 願いをここに 納めおく 水は苔より 出る谷汲 (過去)
御詠歌:今までは 親と頼みし 笈摺を 脱ぎ納むる 美濃の谷汲 (未来)

趣のある山門を潜り、山道を本堂へ進みます。

華厳寺参道① 華厳寺参道② 華厳寺参道③

参道を進むと石段が見えてきます。

華厳寺参道④ 華厳寺参道⑤ 華厳寺参道⑥ 華厳寺参道⑦

参道を昇り終えたところに本堂があります。

華厳寺本道① 華厳寺本道② 華厳寺本道③

本堂の左側奥手の石段をさらに昇ると満願堂があります。

華厳寺満願堂① 華厳寺満願堂② 華厳寺満願堂③

西国第三十三番札所の最後の札所で、巡礼者はここで納め札を納めます。
巡礼を満願した人は他の人より抜きん出ていることから「他抜き」ということで狸の石像が置かれているそうです。

更にここから山道をあがると奥の院があることを知りましたが・・・夏のこの日・・・特に用意もしておらず・・・

行ってみました!奥の院

華厳寺奥の院へ① 華厳寺奥の院へ② 華厳寺奥の院へ③ 華厳寺奥の院へ⑤ 華厳寺奥の院へ④

奥の院への参道には途中、途中に小さなお堂があります。全てのお堂にお参りすると西国三十三所満願と同じご利益があるようですね。

途中、小川でタオルを濡らして顔や頭を冷ながら山道を1時間半ほど歩きました。
挫折しそうになりましたが。。。なんとか奥の院へ到着。

華厳寺奥の院① 華厳寺奥の院② 華厳寺奥の院③

達成感はありますが、真夏のアタックは・・・充分に水分など持参で向かわれることをお勧めします。
来た道を戻り、本堂で御朱印をいただきました。

華厳寺御朱印①

華厳寺御朱印② 華厳寺御朱印③ 華厳寺満願証明印

こちらの御朱印は「本堂」「満願堂」「笈摺堂(おいずる)」の三種類がいただけます。
御詠歌も合わせると六つの御朱印をいただくことができるということです。
σ(^。^)はいつか西国を御詠歌で巡りたいと考えておりますので、お堂のものだけをいただきました。ゴム印は西国三十三所観音巡礼を満願してという証明の印になります。

華厳寺本堂内

本堂には「戒壇めぐり」という明り一つない真っ暗闇の中を壁伝いにめぐり、中ほどにある大きな鍵を触ると運が良いとか願いがかなうと云われています。何も見えないく中を数珠玉だけを頼りに進む戒壇めぐり。是非体験していただければと思います。(100円が必要です。)

華厳寺満願記念数珠

西国三十三所観音巡礼も無事満願させていただくことができました。
ちょっとしたハプニングから始めた御朱印めぐりがこんな達成感を味あわせてもらえてること、嬉しく思っています。

次はどの巡礼に挑もうかワクワクしています。

所在地:岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積23
拝観時間:8:00~17:00(納経時間は16:30)
駐車場:町営駐車場あり



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西国三十三所観音巡礼 第三十二番札所 繖山 観音正寺

観音正寺は聖徳太子が人魚の哀願により建てれれたという伝説が残るお寺です。

その伝説によると、正徳太子がこの地を訪れた時、近くを流れる愛知川のほとりで人魚と出会います。人魚は太子に自分は前世で漁師をしていたが殺生を生業としていたため、人魚の姿になってしまいました。繖山にお寺を建て成仏させてほしいとと懇願され、太子は人魚の願いを聞き入れ、自ら千手観音像を刻んで祀り、堂塔を建立したところ、人魚は天界に生まれ変わったのだそうです。

御本尊:千手千眼観世音菩薩
御詠歌:あなとうと 導きたまえ観音寺 遠き国より 運ぶ歩みを

繖山五古刹の一つで繖山頂近くにあり、足場の悪い参道は西国三十三所の中でも難所と呼ばれています。

観音正寺参道 観音正寺参道②

今回は車で参りました。駐車場から本堂までは比較的歩きやすい砂利道になっていたので難所感はありませんでした。

観音正寺正面 観音正寺正面② 観音正寺正面③

正面には仁王さんが立っておられます。
先程少し触れましたが、観音正寺は「人魚が建てたお寺」として知られ、近年まで人魚のミイラが安置されていました。
人魚のミイラはσ(^。^)が小学生の時にお昼のバラエティ番組で紹介されたものを見たことがあります。当時は観音正寺に安置されているものとは知らず、今日お参りさせていただいて「そうやったんやぁ・・・」と思いました。残念ながら人魚のミイラは平成5年5月、本堂と共に焼失してしまったそうです。

観音正寺円満地蔵 観音正寺韓信の股くぐり 観音正寺境内① 観音正寺境内②

観音正寺祠① 観音正寺お社① 観音正寺大仏① 観音正寺境内③

本堂へ向かう間には多くのお社や伽藍、仏像などがあり境内は独特な空気に包まれています。
いよいよ正面に本堂が見えてkました。

観音正寺本堂① 観音正寺本堂② 観音正寺本堂③ 観音正寺本堂④

先程も触れましたが、本堂は平成5年の火災により南北朝時代作の本堂や欅御殿などは焼失現在の本堂は平成16年に造立されたものだそうです。本堂の横手には大小さまざまな岩が積まれています。

観音正寺岩積① 観音正寺岩積② 観音正寺岩積③ 観音正寺岩積④

本堂でお参りさせていただきました。

観音正寺御本尊

御本尊の千手千眼観世音菩薩座像は平成16年に開眼されましたが、インドとの度重なるこ交渉の末、特別に取り寄せた百檀の原木23トン用いて作られてそうです。こちらの御本尊は実際に手に触れてお参りすることができます。
σ(^。^)もお身拭いさせていただきました。間近で拝見するお姿は圧巻です。

お身拭いにために本堂内へ入る前、和紙でできた特別な散華を手渡され、三本の朱色糸を住職が右手首に巻いてくれます。この糸はインドのお坊様が着ている僧衣と同じ糸でできていて、三年間巻いたままにすることで修行を全うできたのと同じとされるそうです。

お参りさせてもらってから、御朱印をいただきました。

観音正寺御朱印

内々陣へは別に300円の拝観料が必要となりますが、中に入った時の静けさと涼しさ、御本尊の木の香り。是非、体感していただければと思います。

所在地:滋賀県近江八幡市安土町石寺2
拝観時間:8:00~17:00
拝観料:500円(お身拭いには別に300円必要)
駐車場:あり



西国三十三所観音巡礼 第三十一番札所 姨綺耶山 長命寺

御本尊の千手十一面聖観世音菩薩は健康長寿、無病息災を授けて下さる有り難い観音様です。本堂、三重塔など重文の建つ境内から琵琶湖が一望できるお寺です。

長命寺参道①

本堂へはきつめの石段を上がらなくてはなりませんが、西国の巡礼にはつきものの勾配だと思います。

長命寺参道② 長命寺参道③

石段を昇っていくと山門が見えてきました。

長命寺山門 長命寺参道④

御本尊:千手十一面聖観世音菩薩三尊一体
御詠歌:八千年や 柳に長き 命寺運ぶ歩みの かざしなるらん

長命寺参道本堂① 長命寺参道本堂② 長命寺参道本堂③

長命寺参道三重塔 長命寺参道本堂④ 長命寺参道本堂⑤

長命寺の見所は何といっても、そのすばらしい屋並の美しさ。本堂から左手方向に続く、三仏堂、御法権現社の、連続する檜皮葺の屋根の美しさは、ちょっと他では見られない景色だそうです。

本堂でお参りを済ませ、先に境内を散策させていただきました。

長命寺散策① 長命寺散策② 長命寺散策③ 長命寺散策④

落ちそうで落ちない巨石、これは本堂の裏手の斜面にある「六処権現影向石」で「天地四方を照らす岩」とされています。
境内をしばし散策しながら高台へあがると、遠くに比叡山、比良連峰が見え、足下には琵琶湖の絶景を楽しむことができます。
散策後、本堂で御朱印をいただきました。

長命寺御朱印

いただいた御朱印です。
お寺に方のお話だと、陽の短い冬に参拝すると参拝時間中に琵琶湖の夕景が見られるという特典付きだそうです。
機会があれば冬にお参りできればと思います。

所在地:滋賀県近江八幡市長命寺町157番地
拝観時間:8:00~17:00
駐車場:有 (山上駐車場 乗用車50台)



西国三十三所観音巡礼 第三十番札所 竹生島 宝厳寺

今回の巡礼、琵琶湖に浮ぶ「神の棲む島」といわれる竹生島へは、長浜港から琵琶湖汽船に乗船して行くことができます。

琵琶湖汽船① 琵琶湖汽船② 琵琶湖汽船③

港を出航して約30分ほどで竹生島が見えてきました。

竹生島① 竹生島② 竹生島③

竹生島④ 竹生島⑥ 竹生島⑤

宝厳寺は、神亀元年(724年)に聖武天皇の勅願により、行基が竹生島に来島し弁才天像を造り小堂に安置したのがこの寺の創始と伝えられています。また、湖上の小島にあるにも拘わらず何回もの火災に遭っているようで、永禄元年(1558年)には堂塔はことごとく焼失したそうです。その後、戦国動乱の中で復興にかなり難渋ましたが、豊臣秀頼の力添えにより寺容が回復したと伝えられています。

御本尊:千手千眼観世音菩薩(観音堂)
御詠歌:月も日も 波間に浮かぶ 竹生島 船に宝を 積むここちして

宝厳寺参道 宝厳寺本堂① 宝厳寺本堂②

船着場から数軒ある土産物屋の前を通り抜けて、拝観受付を通ると眼前に急勾配の石段があり、石段を上った広場に「本堂(弁才天堂)」が建てられています。本堂でお参りを済ませて、ここから唐門を潜って観音堂へのお参をする予定でしたが、唐門は現在修復工事中だったため、しっかりと拝見することはできませんでした。

舟廊下② 舟廊下① 宝厳寺観音堂

観音堂に安置されている千手千眼観世音菩薩は秘仏で次回の御開帳は2037年だそうです。ちなみに、舟廊下の下は絶壁で、建物は清水寺などで知られる「懸造(がけづくり)」になっていて、廊下に使われている木材は朝鮮出兵のおりに造られた日本丸の船櫓を利用したとされています。廊下を渡ると都久夫須麻神社にたどり着こことができます。

かけづくり① 都久夫須麻神社①

都久夫須麻神社の本殿は、秀吉が寄進した伏見桃山城の束力使殿(天皇の使者殿)を移転したもので国宝に指定されています。
そうそう、竹生島へ一度でも行かれた方なら竹生島といえば「かわらけ投げ」を連想されると思います。

かわらなげ① かわらなげ②

素焼きの「かわら」と呼ばれる盃のような焼き物に名前や願い事を書いて鳥居に向かって投げます。投げたかわらが見事、鳥居を潜れば願いが叶うとされているそうです。団体で訪れていたかたが方々が「きゃーきゃー」言いながら投げてました。

船で上陸して長浜港へ戻る船が来るまで75分。時間的には出航15分前くらいには島内全てを参ることは出来ると思います。無料休憩所で10分ほど座っていると帰りの船がやってきました。

琵琶湖汽船④ 竹生島⑦

「宝厳寺」と「都久夫須磨神社」でいただいた御朱印です。

竹生島宝厳寺西国三十三所御朱印 竹生島宝厳寺西国三十三所御詠歌御朱印 弁才天堂御朱印 都久夫須麻神社御朱印

暑い中での参拝でしたが、いつも思うのは暑くても寒くても参拝させていただくと、何故か清々しい気持ちになれるというとです。
ただ、無理せず体調には気をつけながら次に向かいたいと思います。

所在地:滋賀県長浜市早崎町竹生島
アクセス:(1)彦根港から船で35分 (2)長浜から船で30分 (3)今津から船で25分
入島料:大人/400円 小人/300円



西国三十三所観音巡礼 第二十九番札所 青葉山 松尾寺

松尾寺の御本尊である馬頭観世音は、三十三霊場中唯一の観音像で、農耕の守り仏として、或いは牛馬畜産、車馬交通、更には競馬に因む信仰を広くあつめています。

御本尊:馬頭観世音菩薩
御詠歌:そのかみは 幾世経ぬらん 便りをば 千歳もここに 松の尾の寺

松尾寺仁王門① 松尾寺仁王門② 松尾寺仁王門③

仁王門はなんとも風格のある建物で、門には「青葉山」の山号が書かれた額が掲げられています。ここからさらに石段を上って行くとこれまた風格のある本堂が見えてきます。

松尾寺本堂① 松尾寺手水場 松尾寺本堂②

手水場でお清めを済ませ、本堂へお参りさせてもらいました。

松尾寺本堂③ 松尾寺本堂④ 松尾寺鐘楼

御朱印は石段を下ったところにある本坊でいただくことができます。

松尾寺御朱印

早朝だったせいか、日曜日なのに参拝者も少なく、静かな空気の中でお参りすることができました。
せっかく舞鶴まで来ましたので海上自衛隊の船を見に行ってみたいと思います。

所在地:京都府舞鶴市松尾532
拝観時間:宝物殿拝観は要確認



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