洛陽三十三所観音霊場 第十番~十四番札所 音羽山 清水寺
観光名所としても有名な清水寺境内には洛陽三十三所観音霊場の第十番から第十四番までの札所があります。

参道を登っていくと仁王門が姿を表します。
写真の写りが悪いのでわかりにくいと思いますが、この門は「赤門」とも呼ばれていて、門の両脇には右側に開口阿形(あぎょう)の那羅延堅固王(ならえんけんごおう)、左側に閉口吽形(うんぎょう)の密迹金剛力士(みっしゃくこんごうりきし)の仁王像が金剛の大力で清水寺を警護しています。
またここからは三重塔とあわせてのシャッタースポットとしても人気があるようです。
第十番札所 清水寺善光寺 (如意輪観音菩薩)
御詠歌:とくみれば てんとひとしき じぞういん まいるこころは ちかくなるらん
仁王門を正面に見てその左側に第十番札所の善光寺があります。

もとは地蔵菩薩を本尊とする「地蔵院」でしたが、いつ頃からか如意輪観音を中尊とし、明治の中頃に、奥の院南庭にあった善光寺如来堂を合併して、善光寺堂となったそうです。
またお堂の右側には首が動かせる珍しい「首振り地蔵」があり、自分が恋思う人の方向に首を動かして祈願すると願いが叶うと言われています。
仁王門を潜り本堂へ向かう途中に「胎内めぐり」ができるということで人気の「随求堂(ずいぐどう)」があります。

随求堂の堂内には大聖歓喜天(だいしょうかんきてん)や粟島明神(あわしまみょうじん)など縁結び、安産、子育ての神仏がお祀りされています。
ここで体験できる胎内めぐりとは、お堂の下を大随求菩薩の胎内に見立てて真っ暗の中を壁に巡らされた数珠を頼りに進みんでいき、菩薩を象徴する梵字(ハラ)が刻まれた随求石を廻して一つだけ祈ることで願いが叶うとされ、そこから再び暗闇の中をたどってお堂の上に戻ってくるというものです。
実際に体験してきましたが、真っ暗です・・・何も見えません。薄明かりの中に浮かび上がる梵字が見えたとき少しホッとしました。
清水寺に参拝されたら是非体験してみてください。
さて、巡礼の続きです。
清水寺では拝観順路(原則一方通行)が決められていますので巡礼の順番としては
① 十 番 善光寺堂
② 十三番 朝倉堂
③ 十二番 本堂
④ 十一番 奥の院
⑤ 十四番 泰産寺
というふうに巡ると円滑に拝観できると思います。
第十二番札所 清水寺本堂 (十一面千手千眼観音菩薩)
御詠歌:まつかぜや おとわのたきの きよみずを むすぶこころは すずしかるらん

本堂の前には「清水の舞台」で有名な舞台がありますが、拝観時舞台の修復工事が行われており、残念ながら舞台に上がることはできませんでした。
本堂内には、数多くの仏像や凝った意匠の建具などがあり、堂内は巨大な丸柱の列によって外陣(礼堂)と内陣、内々陣の三つに分かれていて、通常の拝観時には外陣の外側にある廊下を進んで拝観できます。
ご朱印は本堂を抜けたところにある朱印所で全てのご朱印がいただけます。

一度に全てのご朱印を書いていただくことはかなりの負担かと思いながら朱印帳を出しお願いしたところ、「洛陽ですね。少しお時間いただきますね。」と丁寧に対応してもらえました。
今回、ご朱印帳を朱印書に預けて残りの札所に参拝させてもらいましました。しかしながら先ほどお話したとおり境内は参拝順路が決められていますので、こちらで先にご朱印をいただいてから参拝した方が参拝後、朱印帳を取りに順路を逆行する必要はなくなりますので参考までに。
第十一番札所 清水寺奥の院 (三面千手千眼観音菩薩)
御詠歌:きてみれば つゆきよみずの おくのいん だいひのかげの さしもぐさかな

「羽音の滝」の真上に建つ奥の院は別名「奥の千手堂」ともいい、秘仏の御本尊三面千手観音、脇侍地蔵菩薩、毘沙門天と、二十八部衆、風神、雷神をお祀りしているとなっていましたが、こちらも現在修復工事中で、近くで観るのみとなりました。
第十四番札所 清水寺泰産寺 (十一面千手千眼観音菩薩)
御詠歌:たいないに やどりしよりも たのみつる こやすのとうの ほとけなるらん


子安塔のふもとには塔を守護する寺院の泰産寺があります。
この「泰産」は「安産」と同じ意味を持っているとのことでした。
子安塔は、聖武天皇、光明皇后の祈願所と伝わっており、三重塔の内部には、子安観音(千手観音)をお祀りされていて、名前の通り安産に大きな信仰を集めているとのことでした。
今回、拝観順路のことがよくわかってなかったことから、朱印所に預けていたご朱印帳を取りに行ってから十三番札所への拝観となってしまいました。
第十三番札所 清水寺朝倉堂 (十一面千手千眼観音菩薩)
御詠歌:あさくらや きのまるまるき しんじんは おがみてとおる かんのんどう

朝倉堂は越前の守護大名・朝倉貞景の寄進により、「法華三昧堂」として永正7年(1510)に創建されたそうで、堂内には、宝形作り唐様厨子(重要文化財)の内部に、本堂と同様に清水寺型千手観音ら三尊像がお祀りされています。
いただいた御朱印です。

羽音の山から湧き出る滝に流れる霊泉に由来している清水寺。
観光スポットとして賑やかなイメージではありましたが、洛陽三十三所観音霊場満願の目標をもって巡らせてもらったことで観光とは少し違った感覚で拝観できたように思います。
参拝ガイド
所在地 京都市東山区清水1丁目294
電 話 075-551-1234
拝観料 400円
拝観時間 開門 6:00~18:00 納経時間 8:00~18:00
随求堂については別途100円が必要です。

参道を登っていくと仁王門が姿を表します。
写真の写りが悪いのでわかりにくいと思いますが、この門は「赤門」とも呼ばれていて、門の両脇には右側に開口阿形(あぎょう)の那羅延堅固王(ならえんけんごおう)、左側に閉口吽形(うんぎょう)の密迹金剛力士(みっしゃくこんごうりきし)の仁王像が金剛の大力で清水寺を警護しています。
またここからは三重塔とあわせてのシャッタースポットとしても人気があるようです。
第十番札所 清水寺善光寺 (如意輪観音菩薩)
御詠歌:とくみれば てんとひとしき じぞういん まいるこころは ちかくなるらん
仁王門を正面に見てその左側に第十番札所の善光寺があります。


もとは地蔵菩薩を本尊とする「地蔵院」でしたが、いつ頃からか如意輪観音を中尊とし、明治の中頃に、奥の院南庭にあった善光寺如来堂を合併して、善光寺堂となったそうです。
またお堂の右側には首が動かせる珍しい「首振り地蔵」があり、自分が恋思う人の方向に首を動かして祈願すると願いが叶うと言われています。
仁王門を潜り本堂へ向かう途中に「胎内めぐり」ができるということで人気の「随求堂(ずいぐどう)」があります。

随求堂の堂内には大聖歓喜天(だいしょうかんきてん)や粟島明神(あわしまみょうじん)など縁結び、安産、子育ての神仏がお祀りされています。
ここで体験できる胎内めぐりとは、お堂の下を大随求菩薩の胎内に見立てて真っ暗の中を壁に巡らされた数珠を頼りに進みんでいき、菩薩を象徴する梵字(ハラ)が刻まれた随求石を廻して一つだけ祈ることで願いが叶うとされ、そこから再び暗闇の中をたどってお堂の上に戻ってくるというものです。
実際に体験してきましたが、真っ暗です・・・何も見えません。薄明かりの中に浮かび上がる梵字が見えたとき少しホッとしました。
清水寺に参拝されたら是非体験してみてください。
さて、巡礼の続きです。
清水寺では拝観順路(原則一方通行)が決められていますので巡礼の順番としては
① 十 番 善光寺堂
② 十三番 朝倉堂
③ 十二番 本堂
④ 十一番 奥の院
⑤ 十四番 泰産寺
というふうに巡ると円滑に拝観できると思います。
第十二番札所 清水寺本堂 (十一面千手千眼観音菩薩)
御詠歌:まつかぜや おとわのたきの きよみずを むすぶこころは すずしかるらん


本堂の前には「清水の舞台」で有名な舞台がありますが、拝観時舞台の修復工事が行われており、残念ながら舞台に上がることはできませんでした。
本堂内には、数多くの仏像や凝った意匠の建具などがあり、堂内は巨大な丸柱の列によって外陣(礼堂)と内陣、内々陣の三つに分かれていて、通常の拝観時には外陣の外側にある廊下を進んで拝観できます。
ご朱印は本堂を抜けたところにある朱印所で全てのご朱印がいただけます。

一度に全てのご朱印を書いていただくことはかなりの負担かと思いながら朱印帳を出しお願いしたところ、「洛陽ですね。少しお時間いただきますね。」と丁寧に対応してもらえました。
今回、ご朱印帳を朱印書に預けて残りの札所に参拝させてもらいましました。しかしながら先ほどお話したとおり境内は参拝順路が決められていますので、こちらで先にご朱印をいただいてから参拝した方が参拝後、朱印帳を取りに順路を逆行する必要はなくなりますので参考までに。
第十一番札所 清水寺奥の院 (三面千手千眼観音菩薩)
御詠歌:きてみれば つゆきよみずの おくのいん だいひのかげの さしもぐさかな


「羽音の滝」の真上に建つ奥の院は別名「奥の千手堂」ともいい、秘仏の御本尊三面千手観音、脇侍地蔵菩薩、毘沙門天と、二十八部衆、風神、雷神をお祀りしているとなっていましたが、こちらも現在修復工事中で、近くで観るのみとなりました。
第十四番札所 清水寺泰産寺 (十一面千手千眼観音菩薩)
御詠歌:たいないに やどりしよりも たのみつる こやすのとうの ほとけなるらん



子安塔のふもとには塔を守護する寺院の泰産寺があります。
この「泰産」は「安産」と同じ意味を持っているとのことでした。
子安塔は、聖武天皇、光明皇后の祈願所と伝わっており、三重塔の内部には、子安観音(千手観音)をお祀りされていて、名前の通り安産に大きな信仰を集めているとのことでした。
今回、拝観順路のことがよくわかってなかったことから、朱印所に預けていたご朱印帳を取りに行ってから十三番札所への拝観となってしまいました。
第十三番札所 清水寺朝倉堂 (十一面千手千眼観音菩薩)
御詠歌:あさくらや きのまるまるき しんじんは おがみてとおる かんのんどう



朝倉堂は越前の守護大名・朝倉貞景の寄進により、「法華三昧堂」として永正7年(1510)に創建されたそうで、堂内には、宝形作り唐様厨子(重要文化財)の内部に、本堂と同様に清水寺型千手観音ら三尊像がお祀りされています。
いただいた御朱印です。





羽音の山から湧き出る滝に流れる霊泉に由来している清水寺。
観光スポットとして賑やかなイメージではありましたが、洛陽三十三所観音霊場満願の目標をもって巡らせてもらったことで観光とは少し違った感覚で拝観できたように思います。
参拝ガイド
所在地 京都市東山区清水1丁目294
電 話 075-551-1234
拝観料 400円
拝観時間 開門 6:00~18:00 納経時間 8:00~18:00
随求堂については別途100円が必要です。
昼食は以前にも訪れたことがある、伏見の「鳥せい本店」さん。
ちょうど昼を少し過ぎたころで混雑しているかと思いましたが、意外に空いていてほとんど待ち時間無しで席に着くことができました。
とても美味しくいただきました。
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