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西国三十三所観音巡礼 第三番札所 風猛山 粉河寺

和歌山県粉河の町の中に粉河寺はあります。
寺の由来は宝亀元年(770年)、粉河の粉皮の猟師大伴孔子古(おおともくじこ)が風猛山で獣を追っていると、地面が光を放っているところを見つけそこに庵を建てましたが、安置する仏像がなく困っていたところに童姿の行者(童男行者)が現れ、大伴孔子古に七日の間に仏像を作ることを約束しました。
七日目に庵を開けると行者の姿はなく、千手観世音菩薩が立っていました。大伴孔子古はその観音像を大切に祀ったのが粉河寺の始まりだそうです。

粉河寺山門②

本尊:千手千眼観音菩薩
御詠歌:父母の 恵みも深き 粉河寺 ほとけの誓ひ たのもしの身や

粉河寺山門① 粉河寺山門③ 粉河山山門④

豪壮な大門をくぐると深閑とした広い境内に多くの伽藍が建ち並んでいます。

粉河寺伽藍① 粉河寺伽藍③ 粉河寺伽藍② 粉河寺伽藍④

粉河寺伽藍⑤ 粉河寺伽藍⑥

境内の石畳を進むとこれまた立派な中門が見えてきます。

粉河寺中門① 粉河寺手水場

中門の手前にある手水場でお清めをしていよいよ本堂へ。

粉河寺中門② 粉河寺中門③

こちらの中門は、軒まわりまで良質の欅材で繊細な建物に仕上げていて、天保三年(一八三二)の建立で四天王が祀られています。「風猛山」の扁額は、紀州徳川十代藩主、治宝候の直筆だそうです。

粉河寺四天王① 粉河寺四天王② 粉河寺四天王③ 粉河寺四天王④

中門をくぐり進んでいくと本堂が見えてきます。

粉河寺本堂① 粉河寺本堂② 粉河寺本堂③ 粉河寺本堂④

現存の本堂は、享保五年(1720年)に再建されたそうです。江戸時代中期の欅材による代表的建築で、西国三十三ヶ所の中で最大級の建物だと説明されていました。

粉河寺本堂⑤ 粉河寺本堂⑥ 粉河寺本堂⑦

本堂にはご本尊の他に、鬼子母神、不動明王などがお祀りされていて、拝観料を支払えば徳川吉宗が寄進した左甚五郎作の虎を観ることができます。なお、ご本尊の千手千眼観世音菩薩は永遠の秘仏となっています。

本堂でお参りをすませ、朱印書でご朱印をいただきました。

粉河寺御朱印

いただいたご朱印です。
境内には、宝亀年間(770年)大伴孔子古が粉河寺を創始するに際し、鎌垣庄内各村の氏神を勧請して祀るのに始まったとされてる粉河産土神社があります。

粉河産士神社① 粉河産士神社② 粉河産士神社③

石段をあがると目の前に社殿だ見えてきます。
江戸中期の建築になる春日造の華麗な社殿で、背後の山は風猛山と呼ばれて経塚が出土しています。

粉河産士神社④ 粉河産士神社⑤

産士神社には沢山のお社があります。

粉河産士神社境内図

こんな感じです。

粉河稲荷 白山神社 護国神社 五社


こちらでは、三種類のご朱印が社務所いただくことができます。
今日は平日ということもあってか、参拝されている方も少なく手書きでいただくことができましたが、混雑している時には書置きで対応されているようです。

産土神社御朱印 白山神社御朱印 護国神社御朱印

粉河寺を後に、みかんや柿なんかが売られてい小さなお店に立ち寄ってみました。
袋に15個ほど入ったみかんが300円、店の奥さんが「どうぞ」と言われ味見をすると甘酸っぱくてとても美味しいみかんでした。
観音様の山を上がったとこのみかん畑から採ってきたものだそうで、ひと袋買わせてもらうと、柿やザクロをおまけにいただきました。

ありがとうございました。

所在地:和歌山県紀の川市粉河2787
電話:0736-73-4830
拝観料:無料(本堂内は別途400円が必要です)
駐車場:あり(500円)



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