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西国三十三所観音巡礼 番外札所 豊山 法起院

法起院は、長谷寺を開いた徳道上人が晩年隠棲した寺で、天平7年(735年)の創建と伝えられています。

法起院山門① 法起院山門② 法起院山門③ 法起院山門④

法起院は徳道上人に関心のない方は通り過ぎてしまうのではないかと思われるほどひっそりとした佇まいの小さな寺院です。
逆に西国三十三所巡礼をされてる方にとっては、西国三十三所が巡礼路としての形を整えたのは伝承によると、大和長谷寺の徳道上人、あるいは花山法皇が、仏道を求めて観音の霊場を一巡したことに始まるといわれることから絶対に訪れたい寺院であると思います。

法起院本堂①

本尊:徳道上人像
御詠歌:極楽は よそにはあらじ わがこころ おなじ蓮(はちす)の へだてやはある

法起院には徳道上人にまつわる伝説があります。養老2年(718年)、徳道上人が病に倒れ冥土へ行ってしまいますが、閻魔大王から「あなたは死んではいけない。世に三十三の観音霊場があり、これを巡礼すると清められ、苦しみ悩みから救われる。まだ誰もこの霊場のことを知らないので、人々に知らせて広めよ」と教えられ、宝印を授けられてこの世に戻されました。徳道上人は三十三の観音霊場をめぐり、人々に霊験を説いてまわったが信じてもらえませんでした。落胆した上人は閻魔大王から授かった宝印を中山寺に埋めてしまいます。この宝印は約270年後に花山法皇によって掘り出されるまで眠り続けたという伝説です。

山門を潜ると目の前に本堂があります。
ご本尊は上人ご自作と伝えられる上人本尊を奉安されています。

法起院境内 法起院手水場 法起院仏足石 法起院三十三所御砂踏み 法起院はがきの木

境内には仏足石や、西国三十三観音巡礼御砂踏み、郵便はがきの語源となった「はがきの木」などもあります。
はがきの木の葉の裏側にペンで願いを書き込むことでその願いが叶うとされています。

境内を散策させていただいと後、朱印所でご朱印をいただきました。

法起院ご朱印

いただいたご朱印です。
今日一日で四つの札所を巡らせていただきました。
ありがとうございました。



所在地:奈良県桜井市初瀬776番地
電話:0744-47-8032
拝観時間:8:30~17:00(季節により要確認)
駐車場:あり
※法起院は長谷寺から歩いてすぐのところにあります。



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