西国三十三所観音巡礼 第十四番札所 長等山 園城寺 【三井寺】
天台寺門宗の総本山である三井寺は、正式名称を長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)といいます。 三井寺は、琵琶湖南西の長等山中腹に広大な敷地を有しており、その広大な敷地の南端に十四番札所の観音堂があります。
また、湖国近江の名勝、近江八景の一つ「三井の晩鐘」でも知られています。

仁王門は徳川家康により甲賀の常楽寺から移築、寄進されたものだそうです。
仁王門を潜り、拝観料をお支払いして境内へ入るとすぐ右手に釈迦堂が見えます。

釈迦堂は室町時代の建築で、中世寺院の食堂(じきどう)の様式を伝えています。
こちらの本尊は清涼寺式釈迦如来が祀られています。

金堂へ向かう途中、ここでもきれいな紅葉に出会えました。
境内の伽藍を観ながらたどり着いたのは「弁慶の引き摺り鐘」が奉安された霊鐘堂です。
三井寺初代の梵鐘で奈良時代の作とのことでした。

承平年間(十世紀前半)に田原藤太秀郷が三上山のムカデ退治のお礼に 琵琶湖の龍神よりいただいた鐘を三井寺に寄進したと伝えられ、その後、山門との争いで弁慶が奪って比叡山へ引き摺り上げて撞いてみると ”イノー・イノー”(関西弁で帰りたい)と響いたことから弁慶は「そんなに三井寺に帰りたいのか!」と怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまいます。 鐘にはその時の傷などが残っています。また、この鐘は寺に変事があるときには、その前兆として不可思議な現象が生じ、良くないことがあるときには鐘が汗をかき、撞いても鳴らず、 また良いことがあるときには自然に鳴るといわれています。また、「園城寺古記」という戦国時代の記録には、文禄元年(1592年)7月に鐘が鳴らなくなり 寺に何か悪いことが起るのではないかと恐れた僧侶たちは、 様々な祈祷をおこなったところ8月になってようやく音が出るようになったという話などが残されていると説明されていました。

霊鐘堂から少し歩いたところにある一切経蔵、八角輪蔵です。
一切経蔵は一切経を安置するための堂で、 内部には一切経を納める回転式の巨大な八角輪蔵が備えられています。

三重塔は、豊臣秀吉によって伏見城に移築された大和の比蘇寺の塔を 慶長五年に徳川家康が三井寺に寄進したものだと説明されていました。
ここから西国三十三所の札所である観音堂へ向かいました。

本尊:如意輪観世音菩薩
御詠歌:いで入るや 波間の月を 三井寺の 鐘のひびきに あくるみずうみ
手水場でお清めをして観音堂でのお参りを済ませて朱印所でご朱印をいただきました。

ここから三井寺の別院である微妙寺へお参りさせてもらいました。
雰囲気としては三井寺のお堂のひとつという感じがします。

本尊は秘仏の十一面観音立像。湖国十一面観音霊場第一番札所となっています。
こちらには金色不動明王画像(黄不動尊)が祀られており、黄不動尊のご朱印がいただけます。

ここから三井寺の総本堂である金堂へ向かいました。

現在の金堂は、豊臣秀吉の正室北政所によって再建されたもので、三井寺境内でもひときわ大きく威容を誇っています。 また本尊の弥勒菩薩もここに安置されています。本尊は絶対秘仏となっていますが、金堂内には他に拝見できる仏像が沢山あります。

こちらでいただけるご朱印です。

金銅の斜め前には「三井の晩鐘」があります。この梵鐘は、 「天下の三銘鐘」の一つにも数えられ、姿の立派な宇治平等院の鐘、由緒の正しい高雄神護寺と、音色の美しさで選ばれた三井寺。 三井の晩鐘は、日本一の響きであると認められているそうです。
左奥にあたる建物で申し出をすれば鐘をつかせていただくことができます。
確かに素晴らしい響きだと思いました。
所在地:滋賀県大津市園城寺町246
電話:077-522-2238
拝観時間:8:00~17:00
入山料:(大人)600円
駐車場:あり(有料)
また、湖国近江の名勝、近江八景の一つ「三井の晩鐘」でも知られています。


仁王門は徳川家康により甲賀の常楽寺から移築、寄進されたものだそうです。
仁王門を潜り、拝観料をお支払いして境内へ入るとすぐ右手に釈迦堂が見えます。


釈迦堂は室町時代の建築で、中世寺院の食堂(じきどう)の様式を伝えています。
こちらの本尊は清涼寺式釈迦如来が祀られています。

金堂へ向かう途中、ここでもきれいな紅葉に出会えました。
境内の伽藍を観ながらたどり着いたのは「弁慶の引き摺り鐘」が奉安された霊鐘堂です。
三井寺初代の梵鐘で奈良時代の作とのことでした。


承平年間(十世紀前半)に田原藤太秀郷が三上山のムカデ退治のお礼に 琵琶湖の龍神よりいただいた鐘を三井寺に寄進したと伝えられ、その後、山門との争いで弁慶が奪って比叡山へ引き摺り上げて撞いてみると ”イノー・イノー”(関西弁で帰りたい)と響いたことから弁慶は「そんなに三井寺に帰りたいのか!」と怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまいます。 鐘にはその時の傷などが残っています。また、この鐘は寺に変事があるときには、その前兆として不可思議な現象が生じ、良くないことがあるときには鐘が汗をかき、撞いても鳴らず、 また良いことがあるときには自然に鳴るといわれています。また、「園城寺古記」という戦国時代の記録には、文禄元年(1592年)7月に鐘が鳴らなくなり 寺に何か悪いことが起るのではないかと恐れた僧侶たちは、 様々な祈祷をおこなったところ8月になってようやく音が出るようになったという話などが残されていると説明されていました。


霊鐘堂から少し歩いたところにある一切経蔵、八角輪蔵です。
一切経蔵は一切経を安置するための堂で、 内部には一切経を納める回転式の巨大な八角輪蔵が備えられています。


三重塔は、豊臣秀吉によって伏見城に移築された大和の比蘇寺の塔を 慶長五年に徳川家康が三井寺に寄進したものだと説明されていました。
ここから西国三十三所の札所である観音堂へ向かいました。




本尊:如意輪観世音菩薩
御詠歌:いで入るや 波間の月を 三井寺の 鐘のひびきに あくるみずうみ
手水場でお清めをして観音堂でのお参りを済ませて朱印所でご朱印をいただきました。

ここから三井寺の別院である微妙寺へお参りさせてもらいました。
雰囲気としては三井寺のお堂のひとつという感じがします。


本尊は秘仏の十一面観音立像。湖国十一面観音霊場第一番札所となっています。
こちらには金色不動明王画像(黄不動尊)が祀られており、黄不動尊のご朱印がいただけます。

ここから三井寺の総本堂である金堂へ向かいました。




現在の金堂は、豊臣秀吉の正室北政所によって再建されたもので、三井寺境内でもひときわ大きく威容を誇っています。 また本尊の弥勒菩薩もここに安置されています。本尊は絶対秘仏となっていますが、金堂内には他に拝見できる仏像が沢山あります。

こちらでいただけるご朱印です。



金銅の斜め前には「三井の晩鐘」があります。この梵鐘は、 「天下の三銘鐘」の一つにも数えられ、姿の立派な宇治平等院の鐘、由緒の正しい高雄神護寺と、音色の美しさで選ばれた三井寺。 三井の晩鐘は、日本一の響きであると認められているそうです。
左奥にあたる建物で申し出をすれば鐘をつかせていただくことができます。
確かに素晴らしい響きだと思いました。
所在地:滋賀県大津市園城寺町246
電話:077-522-2238
拝観時間:8:00~17:00
入山料:(大人)600円
駐車場:あり(有料)
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